40歳自営業の場合
先程は25歳サラリーマンの場合の資産運用計画を立ててみました。
そこで、次は40歳自営業者の資産運用計画を立ててみようと思います。
サラリーマンと自営業者とでは資産運用の計画に大きな違いがあります。
第一の理由として年金の受給額が大きく異なることが理由としてあげられます。
自営業者は通常、国民年金にしか加入しません。そのため、厚生年金をに矯正加入のサラリーマンに比べて、将来受け取る年金の額がかなり少なくなります。
しかしながら当然その分、普段支払う年金の額も少ないので、その差額を資産運用に回せばサラリーマンよりも効率的に資産を形成できるというメリットも併せ持ちます。
自営業者は定年が無いので、体が健康であれば、自分の好きな年まで仕事を続けられるのもメリットのひとつです。(通常のサラリーマンのように、定年後の再雇用で賃金が半分以下に引き下げられる心配もありません)
自営業者が国民年金を満期分支払ったとすると、月々に受け取れる額は6万6000円となります。
余裕のある生活を過ごすためには、大体月々25万円位が必要と言われてますので、これに対して18万4000円足りない計算ですね。
今後医療がさらに進むとして人生80年で計算すると、60歳に仕事を辞めると余生は20年です。
20年=240ヶ月ですから、仕事を辞めてから必要なお金の額は
25万円×240ヶ月=6,000万円 となります。
そのうち、1584万円は国民年金を受給することが出来るので、
実質的に足りない分は 6,000万円ー1584万円=4,416万円となります。
つまり、60歳の時点で4,416万円持っていれば、仕事を辞めた後も悠々自適で幸せな生活が過ごせるということなのです。
ただし、自営業者の場合、定年を迎えたからといって、すぐに仕事を辞め廃業してしまうことは稀です。
少なく見積もって、仮にあと5年間余分に働いたとしましょう。仮にこの5年間、1円も貯蓄しなかったとしても、65歳まで働けば、老後を暮らしていくのに必要な貯蓄はずっと少なくなります。
そう考えると、60歳の時点で3000万円〜3500万円程度の資産があれば十分ということなります。
自営業者の方は大体3500万円をひとつの目標として資産運用を勧めていけば安心の老後を過ごすことが出来るのではないかと。
40歳自営業で資産がの1000万円ぐらいあるのであれば、年間7.2%の利回りで運用すれば、60歳の時点でこの目標額は達成することが可能です。
それ以上の特別な努力は必要ありません。自由度の高い自営業だからこそ、早期から計画的に資産を形成しておく必要があるということですね。
<< 25歳サラリーマンの場合へ戻る 60歳定年退職者の場合へ進む >>