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60歳定年退職者の場合

 

60歳定年退職者の場合

60歳で定年を迎えてから資産運用をはじめる場合は、どのような運用をおこなうのが理想的なのでしょうか?

 

その考え方について考えて見ましょう。

 

まず、定年退職者にとって、資産運用に一番大きな影響を与えるのが退職金です。
通常、定年退職者は退職金を原資として資産運用を開始します。

この退職金の金額は、勤め先や仕事の内容によって大きく異なるため、退職金がいくらもらえるかによって、定年退職者の資産運用はかなり変わってきます。

 

年齢別のリスクの取り方のページでも紹介しましたが、資産運用は年齢によって取れるリスクが違います

 

そのため、定年退職者の場合は、これまで見てきた「25歳サラリーマンの場合」や「40歳自営業の場合」とはかなり異なり、守りの資産運用が求められます。

 

人によってあまりにも状況が異なるため、これまでのように、実際の数字を出した計算がしにくいので、定年退職者の場合はおもに割合で考えてみたいと思います。

 

まず、第一に定年退職者が取れる総資産に対する投資金額の割合は
(自分の年齢を引き算するとリスクを取れる割合が分かるといわれています。)

 

100(%) − 60(歳) = 40(%)

 

ということで、定年直後の人が最大取れるリスクは全資産のうち40%となります。

 

また、40%のリスクが取れるといっても、全財産を失ってしまったら年齢的にも体力的にも、さらにお金を稼ぐのは難しいので、投資信託、MMF、MRFなどのリスクが低い金融商品を基本に投資していくのが良いと思います。

 

仮に退職金が1500万円で、定年までの貯蓄が1000万円あったとすると、総資産額は2500万円となります。その中の40%が資産運用に回すことが出来る最高の金額なので、

 

2500万円 × 40% = 1000万円 が限界投資金額となります。

 

これらを、MMFやMRF、投資信託を組み合わせたものに分散投資し、3〜4%程度の年間利回りを狙うのが賢いやり方だと思います。

 

1000万円の3%ならば30万円4%ならば40万円の年間利回りです。

1ヶ月に直せば、それぞれ2万5000円と3万3333円。
毎月の収入としては馬鹿にならない金額です。

 

定年になっても、国民健康保険は払い続けなくてはなりません。また、医療費も年齢が進むと共に増えていくことでしょう。

 

守りの資産運用でも、それらの負担金額ぐらいは運用益で稼ぐことが出来ます。
あとは年金をもらいつつ、貯蓄を切り崩していけば対応可能だと思います。

 

60歳から資産運用をはじめるのは、かなり遅いスタートにはなりますが、何もしないよりは遥かに効率的です。

 

定年退職者の場合、時間に余裕があるので、運用をスタートするまでにしっかりと勉強するのはもちろんですが、年齢にあわせたリスクとリターンをしっかりと考えて、安定した運用を心掛けましょう。

 

 

 

 

 

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