25歳サラリーマンの場合
安心した老後を過ごすためにはどのような資産運用の計画を立てておけばよいのでしょうか?
25歳のサラリーマンの場合を例に考えてみたいと思います。
普通、この年で老後の心配をしている若者はあまりいないと思いますが、資産運用を早期にはじめることの圧倒的な有利さを体感してもらうために、今回はこの例を出すことにしました。
サラリーマンは月々に受け取る給料のうち、約2割を社会保険と厚生年金として天引きされています。
サラリーマンは定年を迎えると、この厚生年金の受給を受けることが出来ます。
満期分きちんと支払っていると、月々に受給される金額は154000円。
1月に必要だといわれている金額は月々25万円なので、その差額は
2500000−154000円=99600円
平均寿命(80歳とします)まで生きると仮定すると、
99600円×660ヶ月(80-25=55年分)=6573万6千円
が足りない計算になります。
つまり、サラリーマンの場合は6573万6千円を定年までにためておけば良い計算になります。
25歳のサラリーマンが定年までに6573万6千円ためるには、単純に貯金して
年間 119万5200円 の貯蓄が必要です。
株式投資は複利の形で投資資金が増えていくので、最初に準備しなくてはならない金額は、運用する期間が長ければ長いほど少なくてすむのです。
極端な話、サラリーマンが60歳の時点で3000万円の貯蓄が必要だと仮定すると、
25歳から投資をはじめれば、100万円を年間10%で運用してしまえば事足りるわけです。
いかに早くはじめることが大切かがわかりますね。
ちなみに、もっともっと低い目標利回りでも、毎年わずかな追加投資をおこなえばこの目標は達成可能です。
初期投資資金 100万円 年間追加額 24万円 年あたり利回り 7%
年齢 |
25歳 |
30歳 |
35歳 |
40歳 |
45歳 |
50歳 |
55歳 |
60歳 |
資産(万円) |
100 |
269 |
495 |
798 |
1203 |
1745 |
2471 |
3443 |
普通に貯金した場合
年齢 |
25歳 |
30歳 |
35歳 |
40歳 |
45歳 |
50歳 |
55歳 |
60歳 |
資産(万円) |
100 |
220 |
340 |
460 |
580 |
600 |
720 |
840 |
市場平均ぐらいのリターンで簡単に達成出来てしまっていますね。普通に貯金した場合と比べるとその差は歴然です。
わずか月々2万円を投資に回すことが出来れば、老後の心配は一切必要ないというわけです。やはり資産運用は早めにはじめたいですね。