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間違った分散投資

 

株式投資について分かってくると、投資のリスクを減らすために分散投資をしなくてはと考えるようになってきます。

 

確かに分散投資は、株式投資に対してのリスクを減らし、自分の資産を安全に運用するために大切な考え方です。

 

しかし、初心者はこの分散投資について本質的に理解していないために「間違った分散投資」をおこないがちです。

 

「たまごは1つのカゴに盛るな」という投資の格言がありますが、それでは複数の会社に分散して投資すればそれで良いのかと言われたら、必ずしもそれだけではありません。

 

例えば、あなたが株式投資をする際に、トヨタ自動車を本命に考えているが、リスクを分散させるために日産自動車とマツダ自動車の銘柄にも投資をするという判断をしたとしましょう。

 

確かに、一見すると1つの会社だけでは無く、3つの会社にわたって分散投資されているのでリスクを下げることが出来ているような印象を受けます。

 

しかし、突き詰めて考えると、これらの全ての会社は自動車関連の会社です。
普通、同一業界内の業績は似通った動きをすることから、このように分散したとしても自動車産業の景気が悪くなった場合、リスクをまったく分散できていないことになります。

 

少なくとも、分散投資をするのであれば業種や業界を分けるのは最低条件だと思います。

 

それでは、業種や業界を分けさえすれば分散投資は十分なのでしょうか?
実はそれだけでは十分に分散投資が出来ているとは言えません。

 

次に考えられるのは国単位でのリスクです。投資している企業が全て国内の企業であれば、日本の経済が立ち行かなくなった時により多くのリスクを抱えてしまいます。

 

理想的なことを言えば、世界中の企業に対して分散して投資をおこなうのが良いとおもいます。

 

しかし、そうは言っても、世界中に散らばる株式市場に対して、いきなり分散投資するのは知識的にも金銭的にも厳しいかもしれません。

 

また、世界中に分散投資していても駄目な時もあります。それは、世界中が同時に不況におちいった場合です。サブプライムショックによる世界同時不況時は世界中に分散投資していたとしても大幅に資産を減らす結果となってしまいました。

 

株価が大幅に下がった時に備え、資産のある程度の割合を現金で持っておくことは非常に重要だと思います。

 

つまりまとめると分散投資とは

 

1.業種、業界を分けた企業に投資する

2.国や地域を分けた企業に投資する

3.異なった種類の金融商品に投資する

 

ことが非常に重要なのです。

分散投資

 

分散投資をする場合には、自分のおこなった分散が本当に分散になっているかを常に意識するようにしましょう。