【会社四季報】 財務状況 ~財務~

 

財務状況 財務

 

財務の欄では、その会社が「どれくらいの資産」を持ち合わせているか、その資産を「誰のお金で買った」のか、「資本金はいくら」なのか、利益の中で「あまっている金額」はいくらあるのか、利息をつけて「返さなくてはならないお金」はいくらあるのかが分かります。

 

【総資産】

総資産というのは、その会社が持っているモノを全て合計した金額のこと。会社を運営していくためには、それこそビルや営業者、パソコン、コピー機、商品を製造する機械など、実に様々なモノが必要になる。それらの金額を合計したものが総資産なのである。

 

【株主持分・株式持分比率】

株主持分とはその会社の全ての株式のうち、どれだけを会社が保有しているかを表すものである。株主持分は別名、自己資本とも言われ、基本的には株主持分が多ければ多いほど、経営の安定度が高いとされる。

 

株主持分はその金額と全体での比率が大切である。株主持分比率(自己資本比率)が少ないと、他者から敵対的な買収にあったり、業績が悪化した時に銀行からの更なる借入れに頼るしかなくなるために、経営状態が傾きやすい。初心者のうちは株主持分比率が50~60%以上の会社に投資しておいたほうが無難。

 

【資本金】

資本金は株主が払い込んだ金額のうち、会社が資本金としたものの金額のことを表しています。これを読んで何のことか分からなければ、会社の大きさを表す大体の目安とぐらいに考えておいてもらっても問題ありません。一般的に資本金の金額が大きな会社は規模の大きな会社となります。会社四季報の中では、資本金の金額よりも、資産の総額や株主資本比率のほうがよっぽど大切なので、資本金は一応目を通すぐらいで眺めておいて下さい。

 

【利益剰余金】

利益剰余金とは、その名の通り利益の中から会社の中に留保された剰余金のこと。利益剰余金は多ければ多いほど会社の業績が安定する。ただし、利益剰余金が多すぎると言うのは未来に対しての投資が少ないことにもつながるので、必ずしもこの剰余金が多ければよいと言うものではない。

 

【有利子負債】

有利子負債とは利子を付けて返さなければならない借金のこと。簡単に言ってしまえば、有利子負債のうちほとんどは銀行からの借入れである。企業によって当然異なるが、有利子負債に掛かる返済利子率は年平均で1~3%であることがほとんどである。つまりk、逆を言えば借入れの金額に対して、毎年1~3%のコストが発生しているということであり、企業は最低でもそれを上回るような利益を出さなくてはならないことになる。有利子負債は多くなると全てが悪いわけでは無いが(その企業がおかれている状況によって異なる)株初心者のうちは有利子負債の少ないところに投資しておいたほうが良いだろう。