仕手株に手を出さない
仕手株とは巨額の資金をもった1つの集団(仕手筋などと呼ばれます)が、株価を思い通りに操り、自分たちに都合の良いように利益を出す株の銘柄ことの総称です。
こう言われてもなかなかピンと来ないですよね?
それが普通だと思います。
まず最初に指摘しておきますが、株の初心者は絶対に仕手株などに手を出すべきじゃありません。確かに流れにうまく乗ることができれば儲かるかもしれませんが、ほぼ間違いなく失敗します!
もちろん、管理人も経験済みです(笑)
仕手株は大変怖いものなので株の初心者であ
っても必ず知っておかなくてはなりません。あなたの
大切な資産を守るためには絶対に必要な知識です。
それでは具体的に仕手株について詳しく解説していきましょう。
仕手筋(株価を操作する悪い人たち!)は株価を吊り上げるため、ひとつの銘柄の株を徹底的に買い占めます。そうすると、需要と供給のバランスが崩れて、株価の急上昇がはじまります。
株価が上昇してくると、その流れに乗ろうとする投資家(投機家??)も増えるため、さらなる株価急騰が始まります。株の値段は需要と供給で決まるので当然ですね!
その結果、短期間で株価は3倍から5倍になり、すごい時には100倍近くにまで跳ね上がります。仕手筋はこのように株価を吊り上げておいて、株価の天井付近で壮絶な空売りを仕掛けます。
そして、株価が元に戻ったら、その下落分全てを利益として享受するのです。いわゆる独り占めです。タイミングを見誤った投機家は見るも無残な状況に・・・。将来的にも一切株価が上る見込みもない企業の株を不当な高値でつかまされ、ほとんどの場合は塩漬け株の完成です。「チーン、ご愁傷様」って感じですね。強欲によって全てを失うわけです。
「そんなこと言っても、どれが仕手株かどうかなんて私には見分けがつかないよー!」
こう思っていませんか?
でも大丈夫!仕手株を見分けるのは思いの外簡単なんです!
仕手筋に狙われるのは、1株の株価が100円未満の、通称「ボロ株」といわれる銘柄です。業績が悪く、赤字続きで、誰も買い手がいないような銘柄が良く狙われます。
特に、連続で赤字、かつ、株価が30円以下の株が特にターゲットとなります。だって、皆がほしがる株は買い占めが難しく、株価の操作がしにくいですからね。
仕手株は企業の業績が良くなったわけでもないのに、ある日突然株価の急騰が始まります。
これが「カーニバル」の幕開けです。決して参加してはいけません。
バブル顔負けの株価変動は外から楽しく眺めているだけにしましょう(笑)
株をはじめたばかりの初心者が真っ先に考えることは「手っ取り早く利益を出したい」という気持ちです。株価の急騰ランキングなんかを見ると、ついつい心が踊ってしまいますよね。私も初心者の頃はそうでした。その気持は痛いほど分かります。でも、甘い話には罠がある。株も同じです。
株式には単元株というルールがあり、株によって最低購入株数が決められていることは、「株を買ってみる」にて既に紹介しました。
考えてみましょう。あなたが今、投資の資金として50万円を持っているとします。
50万円だと1株が5000円の株であれば100株しか買うことができません。
一方で1株が5円の株であれば、10万株も買うことが出来るのです。
株価が1円動いた場合、先の例では100円の損益しか発生しませんが、後の例では実に10万円の損益が発生します。1株の株価が安いということは、設けた時は良いですが、その反対に損失も大きいのです。ここを忘れてはいけません。
仮に勝ち続けることが出来るとすれば、ボロ株(仕手株)のほうが圧倒的に効率が良いわけです。 初心者ほど、このように短絡的に考えて株価の安い銘柄を買い求める傾向にあります。
その結果として、仕手株で大損を出してしまうことが多いのです。
初心者は買うタイミングが上級者に比べて遅く、たいていは非常に高い値段で買わされることになり、まんまと仕手筋の餌食となってしまうのです。通称「養分」です。ひどい呼び名ですね。
仕手株に初心者が手を出すと、身ぐるみ剥がされて、全てを失うことになりかねないので絶対に手を出さないようにしましょう!株は長時間かけて福利で大きく増やしていくのが王道です!
【まとめ】
仕手株の特徴 は、
・1株が100円以下(特に30円以下に注意!!)
・過去に急激な暴騰と暴落を経験したことがある
・赤字続きでたいした業績改善のニュースも無いのに、突然出来高が異様に大きくなる
などの特徴があります。
少し慣れれば誰でも見分けることが出来るようになる仕手株ですが、最初のうちはそのようなものでさえ分からないものです。
仕手株を見分けることが出来ないうちは1株が100円以下の株式に手を出すのをやめましょう。こうすれば、仕手株に手を出す確率が圧倒的に少なくなります。
株価があがったり下がったりすることに一喜一憂するのではなく、なぜ株価が上下したのかを考えるようにしましょう。そうすれば仕手株に手を出すこともなくなるはずです。
株式投資はギャンブルではないと伝えてきましたが、仕手株に投資するのは明らかにギャンブルです。ましてや、戦うことになる仕手筋は、この道で生計を立てている仕手のプロ中のプロです。私たちがかなうはずがありません。資金量や技術面において、何一つかなわないでしょう。
理由の無い株価の上下は大変危険です。 仕手株にはくれぐれも注意しましょう。
株は「バリュー株」という、【業績は良いのに様々な理由により株価が安いままにある株】を長期間じっくりと持っておくことが基本です。
投資の神様で世界で5本の指に入るお金持ち「ウォーレン・バフェット」もこの手法で巨万の冨を築きました。仕手株に走って焦っても何も良いことは無いのです。
ちなみに、日本国内の株を買うためには証券会社に口座が絶対に必要です。
口座は無料で開設でき、維持手数料もかかりません。銀行と同じです。
今はネットから簡単に開設申し込みが出来るので、将来大金持ちになるために(!?)に今すぐ株式投資をはじめましょう!
株初心者におすすめの証券会社はコチラ >> 証券会社の紹介ページ
- 割高な株を買わないへ戻る
- 投資のスタイルを決めるへ進む