PER・PBR・ROE 3つの指標の関係
これまで、PER・PBR・ROEについて学んできました。
実はPER/PBR/ROEは密接な関係を持っています。
ROE×PER=PBR
という1つの式で全てを表すことが出来るのです。
つまり、PRE・PBR・ROEのうち、2つが分かればもう1つを計算によって出すことが出来るのです。
PERはROEの逆数に過ぎません。反対にROEはPERの逆数となります。そのため、どちらか1つが分かれば、わざわざ計算する必要はないのです。
この式から分かることはそれ以外にもあります。
PBR(純資産倍率)はROE(株主資本利益率)×PER(株価収益率)で計算されます。
つまり、PBRが低いと、POEやPERも同様に低い可能性が高いということです。
いくら「PBR(純資産倍率)・・資産に対してどれくらいの株価であるか」が低くても、同じようにROE(株主資本利益率)やPER(株価収益率)がが低くてはあまり良い投資先とは言えません。
この意味からもPBRが高いかどうかは参考程度に留めておいたほうが良いでしょう。
PERが低くて、ROEが高い結果としてPBRが低くなっているのであれば、まったく問題ありませんが、RERが高くて、ROEが低い結果としてPBRが高い状態はあまり好ましくありません。
<低いPBRについて良い状態と悪い状態>
PER(株価収益率) |
ROE(株主資本利益率) |
|
良い状態 | ↓低い |
↑高い |
悪い状態 | ↑高い |
↓低い |
PBRが1倍以下で、PERが3倍、かつROEが20%以上という夢の銘柄があれば、こんな銘柄に私たちは投資すべきなのです。
※ 2008年末現在、サブプライムショックの影響から上記のような状態に近い夢の銘柄が
現れるようになりました。まさに100年に1度のチャンスですね!
もちろん、そのような理想の条件に近い銘柄があったとしても、その状態が長期にわたって続くかを判断しなくてはなりません。今現在がそのように理想的な状態であっても、今後それが崩れるようなことがあれば株価は下落してしまいます。
このような関連性があるため、PER・PBR・ROEという3つの指標はまとめて覚えるのが効率的です。