ジョン・メリウェザー
ジョン・メリウェザーは元ソロモン・ブラザーズの債券トレーダー。
アメリカのイリノイ州シカゴ生まれのメリウェザーは、ノースウェスタン大学で博士号を、シカゴ大学ビジネススクールでMBAを取得してる。
ソロモン・ブラザーズ入社後は債券トレーダーとなり活躍。1980年代前半には国内債券取引グループのヘッドに、1988年には取締役副会長に出世するなど、ソロモン・ブラザーズ内では異例の早さで出世していた。
社長候補として将来を期待されていたメリウェザーだが、1991年には財務省の長期債権競売における不正取引が発覚し、メリウェザーはこの責任を取って5万ドルの民事制裁金を支払い引責退社した。
ソロモン・ブラザーズを退いた後には、ヘッジファンドのLTCMをコネチカット州のグリニッジに設立し、投資活動を続けた。LTCMはノーベル経済学賞を受賞したマイロン・ジョールズとロバート・マートンの2人を招き、高度な数学や理論経済学的な手法を活用することで高い運用パフォーマンスをあげる。1995年には43%、1996年には41%というリターンをあげたという。
しかし、1998年に起きたロシア金融危機を契機にファンドは破綻。メリウェザーは振り出しにもどってしまう。ただ、彼はそれにめげることなく、投資を継続し、1999年にはLTCMの借金を完済。
現在はヘッジファンド・JWMパートナーズを立ち上げ運営しています。
なにもメリウェザーに限ったことではありませんが、投資でものすごい活躍をあげている人は、1度や2度くらい破産しても、すぐに投資の世界にもどってきてしまうという特徴があります。
そして、やり直し前回以上のリターンを生み出してしまうすごさがあります。