外国株を売買するときの注意
日本国内の株を売買する時と異なり、外国の株を売買する時には注意しなくてはならない点が多数あるので、その中で特に重要だと思われることを紹介します。
@株を購入する通貨が異なる
まず、当然と言えば当然のことなのですが、外国の株を購入する時には、原則そこの国の通貨で売買を行うというのが上げられます。
例えば、アメリカの株を買うとして、1ドル=100円の時に1000ドル分(10万円)の株価を購入したとします。この株が順調に株価を上げ、1200ドルになった時に売却したとしましょう。しかし、株価は上げたものの、為替レートが1ドル=90円になってしまったとすると、手元に入るお金は
10万8000円です。
株価は20%も上げたのに、為替レートが円高に進んだので、手元に入るお金は8%増えただけです。
このように、株価の上昇だけでなく、為替レートも絡んでくるようになるので、投資の難易度は日本株よりも少し高いといえます。
A細かい情報を入手しにくい
やはり外国の株式であるので、細かな情報を入手しにくいというのがデメリットとしてあげられます。その企業の行っている広告戦略や、社会でのイメージ等も敏感に感じ取ることができますが、外国の企業の場合、これが難しいです。
また、有価証券報告書等も現地の言葉と英語などでしか書かれないことがほとんどなので、その面でも不利になります。
B時差による情報の遅れ
事件が起きても即座に対応することが難しいことや、戦争やテロの勃発によって株式市場そのものに壊滅的なダメージが発生することもあります。