過去の歴史から学ぶ

 

 

「株で成功するために歴史を学ぶ?」

 

何だか、少し変な感じがしますね。普通、株で利益を出そうと思うと、企業分析やチャートなど、株に直結しそうな事柄を連想しがちです。

 

 

 

ただ、私はそれ以外にも学ばなくてはならないことの1つにこの歴史があると思います。

 

長いこと株式投資に関わっていて思うのが 「人間は昔の人も今の人もあまり変わっていないな」 という事です。

 

今も昔もバブルの最中に人が思うことやバブル崩壊後に人々が取る行動はあまり変わりありません。

 

ということは、過去の株の歴史を学べば、将来的にどのような動きをしていくかはある程度予想できるということです。株について過去の歴史を学ぶ人など、ほとんどいないので、学んでおけば他の投資家にとって圧倒的なアドバンテージになります。

 

参考になりそうな資料は、今ならインターネットで簡単に取り出すことができますし、よりしっかりとした資料も図書館等に行けば誰でも手にすることが出来ます。

 

そもそも、誰もが物事の本質を見極め、実際の価値が分かっているとすればバブルなど起こりようはありませんし、世界経済の不況もまた同じです。

 

やはり、歴史は繰り返すのです。

 

最低でも、バブル崩壊後の値動きやどのように景気回復に向かったかぐらいは勉強しておくと良いでしょう。当時の状況と、今の状況を比較すればかなり精度の高い予測を立てることができます。

 

私が知っている株にまつわる逸話として面白いものは 「自分の知っている株にまったく興味が無かった人が株を始めると言い出したり、女性週刊誌で株ブームと報道しはじめたらら売り、世間の人大半が株は危ないからやめると言い出したら買いというものです。」

 

これは、株に見向きもしなかった人でも株に興味を持ち始めたということで、バブルの終焉が近いことや、誰もが株に興味がなくなっているので、不当に安い値段で株が放置されているという過去の経験から導かれた逸話です。

 

2008年11月現在、世界的な不況と株離れが加速し、TVをつければ 「株は危ないから手を出さないほうが良い」 と言われる状況です。これは、裏を返せば 「株が不当なほど売られ過ぎ、明かに本来の価値よりも安い値段になっている」 というのと同義だと私には聞こえます。

 

もちろん、今が株価が底値かどうかは誰にも分かりません。ただし、5年とか10年とか言った長期的なスパンで見た時に、今より安い株価になっていることは限りなくゼロに近い確率だと私は思います。これは過去の株価と比較しても明らかです。

 

1991年のバブル崩壊後も今と同じようなことを世間は言っていました。歴史を学び、本質的な価値を見極めて、投資をできるようにしましょう。