世界のライバルたち
日本はアメリカに次ぐ世界第2位のGDPを誇る経済大国と言われています。
GDPとは国内で生産された付加価値を合計したもので、誤解を恐れずにざっくりと言ってしまえば
GDP = 輸出金額 - 輸入金額
ということです。
GDPの大きさはそのままその国の経済力を表しており、順位は毎年変動しています。日本は今でこそGDP第2位の経済大国といわれています。それでは2020年に日本はどの位置にいるのでしょうか?
国際的な研究機関や経済学者などの予想ではアメリカはまだ1位の座を守り続けるのではないかと考えられています。(アメリカは現在もGDP1位です)
そして、その頃に世界2位の座にいるとされているのは中国。
何と言っても人口の量が違います。2008年現在は11億人程度と言われている中国の人口も2020年ごろには13億人を突破していると考えられています。
中国の次に続く3位はインド。こちらも2020年には10億人の人口を突破し、ついに世界のナンバー3まで上り詰めます。
第4位の候補はインドネシアが有力です。
日本人にはあまり馴染みがありませんが、現在ものすごいスピードで経済発展を続けている新興国です。立地的な有利さと、現在の若年人口(~14歳までの人口)が生産年齢人口(15~65歳)に転化することを理由に、今後10数年で劇的な経済発展を達成するといわれています。
その他にも天然ガスの輸出に沸くロシアや南半球で劇的な経済発展を遂げているブラジルなど、日本の将来のライバルは数多くいます。
GDPなどでの国の力を図るに場合、人口に起因している部分が多いので、人口が減少傾向にある日本にとっては今後、厳しい争いが予想されています。
世界各国の研究機関が出すレポートの中では2020年のGDP予想ランキングでは日本はトップ10にすら入っていないというのが実情なのです。
2020年はそれほど遠い未来ではありません。
たった十数年の間にこれだけ劇的な変化が訪れようとしているのです。
知的財産や高度な技術に産業をシフトさせて国家の継続的な発展を目指すというのが現在の政府の見解ですが、なかなか道は険しそうですね。
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