第9回 銀行で預けたお金はどうなるの?
銀行に私たちが預けたお金はその後どうなっているのでしょうか?
意外と知っているようで知らない質問です。
「えっ?銀行の金庫の中に入ってるんじゃないの?」 と思ったあなた、正直過ぎです。
銀行の預金者全体のお金の額は半端な量じゃありません、金庫の中に入れていたら、それこそ場所がいくらあっても足りないのです。
仮にすべて銀行の金庫に入っていると考えても不思議なことがあります。
銀行にお金をあずけておくと利子が付くではありませんか!
もちろんスズメの涙程度ですが、銀行は私たちのお金を守るために金庫代を準備してくれたうえに、利子までくれているのです。
ここまでくると普通ではありません。
「お金を守ってくれているうえに、利子までくれる」
こんな都合の良い話が世の中にあるわけありませんよね。
実はこれにはちゃんとしたカラクリがあります。
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私たちが預けたお金は銀行がしっかりと資産運用しているのです。
そして、銀行はその資産運用で出た利益で成り立っているのです。
銀行で私たちが預けたお金は企業へ運転資金として貸し付けられたり、株式に投資されたり、国債を買ったりするのに使われます。
そこで出た利益の一部が私たちに利子として戻ってきているというのが銀行の利子のカラクリなのでした。(戻ってくる利子の金額は本当にすずめの涙ほどですけどね・・・。)
結局は自分たちが利益を出すために、私たちから預金を集めているのでした。
銀行がどれだけ儲けても、私たちに戻ってくる利子の割合は変わりません。
つまり、銀行を預金するという行為は、間接的に銀行を儲けさせているといっても過言ではありません。また、そのリターンは涙が出るほど少ないのはみなさんがよくご存知のとおりです。
何も銀行を儲けさせるために、せっせと預金することは無いのです。
確かに銀行預金は便利ですが、必要以上の資金を銀行に預ける必要はまったくありません。
定期預金など銀行の思うつぼです!
さっさと、もっと利回りの良い安全な金融商品に乗り換えましょう!
自分の資金は自分のために投資したいものですね。
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