第1回 投資とギャンブルの違い

 

 

投資のギャンブルの違い?投資ギャンブルは何が異なるのでしょうか?

 

還元率(全体を平均して戻ってくるお金の割合)から考えてみると理解がしやすいと思います。

 

例えば、ギャンブルとして最も有名なパチンコを例に考えて見ましょう。パチンコは還元率が80~90%のギャンブルだと言われています。

 

つまり、全体の売上のうち10%~20%をお店側が経費や利益として持って行き、その残りをお客全員で分配しているということです。

 

実はパチンコはギャンブルの中でも還元率が高いものとしてよく知られています。

 

平均の還元率が80%~90%と高いので、その人の努力次第でそのリターンを100%以上にすることが可能です。その結果、パチプロスロプロのような人が存在できるのです。

 

他のギャンブルは還元率が低く、生計を立てていけるプロは存在できないものがほとんどです。

 

次に代表的なギャンブルの宝くじについてみてみましょう。

 

宝くじはあまりギャンブルとしてとらえられていないかもしれませんが、仕組みから見ればれっきとしたギャンブルです。還元率は驚くほど低く、全体から集まったお金の総額のうち48%が購入者へ分配されることになっています。つまり、52%は宝くじ協会の利益や経費になっているわけです。

 

毎年、何年にもわたって有名タレントを使い、大々的にCMやPRが出来る裏にはこのような仕掛けがあったのですね。

 

300円の宝くじを1枚購入したら、還元率から見た場合、宝くじを購入した瞬間に156円失っていることになるのです。当選金額が高額なので見逃しがちなのですが、基本的には絶対に損をするような仕組みなのです。

 

「でも、3億円あたったらプラスになるじゃないか!」 こんな声が聞こえてきそうですが、宝くじで3億円当たる確率はボーリングのピンを東京からフィリピンまでの間に1本だけ立てて、それを目隠しで当てるくらいの確率だそうです。

 

話を聞くだけで無理そうな気がします。夢を追い求めるのは否定しませんが、 運だけで億万長者になる道は想像以上に険しいですね(笑)

 

こんなことを書いている私もたまに宝くじを購入たりしますが、あくまでも遊びです。

 

私は宝くじの存在自体は非常に意義のあるものだと思っています。宝くじの収益の一部は寄付に回され、社会の為に使われますし、なによりも夢があります。

 

「夢の持ちにくい時代に、庶民に夢を与えるツール」それが宝くじだと思います。
おっと、話が脱線してしまいました。話を元に戻します。

 

結論を言えば、このような理由で宝くじ決して投資だとは言えないわけです。

 

還元率の違いそれでは株式投資はどうなのでしょうか?

 

株式投資は1年間株式を保有した場合、その平均的な利回りは年間あたり7%程度だと言われています。還元率に換算すると107%ということになります。

 

年の初めに100万円投資していたとしたら年末には107万円になっている計算です。

 

この数字はジェレミー・シーゲルという投資の世界では有名な学者が1802年から1997年までの195年間にわたって、株式市場の平均成長率を調査した結果だということで、投資の世界では非常に有名な話です。

 

シーゲル博士は、あの投資の神様といわれるウォーレン・バフェットがお墨付きをあたえるほどの経済博士なので、話にもとても信憑性があります。

 

つまり、投資とギャンブルを分けるその違いは還元率の違いなのです。
還元率が100%を超えることを続けていれば、それは投資であると言えます。

 

還元率が100%を超えるものにお金は投資しましょう。そうすれば資産は自然に増加していくのです。