割引率

 

将来、受け取る金銭(将来価値)を現在の金額(現在価値)に割り引くときの割合を、1年あたりの割合で示したもの。

 

このように書くと、少し理解しにくいが、次のような例を考えると分かりやすい。

 

例えば、あなたは「今現在の100万円もらえる権利」と「10年後に100万円もらえる権利」のどちらかが選べるとしたら、どちらを選択するだろう?

 

恐らく、99.9%の人が「今現在の100万円もらえる権利」のほうを選ぶだろう。
金額が変わらないなら今すぐもらったほうが断然お得だからだ。

 

ファイナンスの世界では、時間の経過とともに「利子」が発生すると考える。例えば、年率5%の金利が発生したとすると、今の100万円は10年後には168万円になっている。つまり、年率5%で運用できる人にとっては「今現在の100万円」と「10年後の168万円」は同じ価値を持つのだ。

 

現在の価値からの今回は利子で説明したが、割引率とはこの逆である。
将来の価値から現在の価値を導き出すときに使うもの、それが割引率なのだ。

 

時間をさかのぼるときの利子率のようなものだという理解が出来れば十分だろう。

 

 

 

 

 

 

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