増収増益だから買い
「増収増益だからと良い会社だ。良い会社だから株を買う。」
これを読んであなたはどう思いましたか?
その通りだと感じた方、とても危険です。
「良い会社」と「投資するに値する会社」というのは本質的に異なります。
業績が良く、財務が健全な会社は当然のことながら人気が出ます。人気が出るということは自然に株価もあがるわけで、実際の実力以上に(企業の持つ価値以上に)株価がなっていることも少なくないわけです。
株式市場では短期間では人気で株価が決まりますが、長期間でみると会社の持つ本来の価値に株価が近づいてゆくという傾向があります。
このような考え方からみれば、いくら優良な会社だからと言っても、実力以上に買われている株価の高い会社には投資すべきでは無いということになります。
逆に言えば、業績がソコソコでも、実力よりも低く評価されている会社があれば、そちらに投資すべきだということです。
あくまでも、投資すべきときは
企業の価値 > 株価(時価総額)
の場合のみです。
企業の価値 < 株価(時価総額)
の時に投資をしていたのでは、自分から負けにいくようなものです。
利益を出すために株式投資をしているのに、これではいただけません。
”投資の本質”に気付く事ができれば、利回りも変わってきますし、日々の株価の変動にも強くなってきます。
情報の本質を捉えないと、みじめな結果になりかねません。
増収増益だけに振り回されないようにしましょう。