ストーリーを考える

 

 

株式投資の歴史

株価が上昇していく時は(もちろん下降していくときもですが)ある一定のストーリーがあります。

 

株で勝つためには、株価ばかりを追いかけるだけではなく、このストーリーに注目することも大切です。

 

ストーリーは「業界の動向」や「世間で話題になっていること」「世界経済の流れ」など、全ての要素が含まれます。

 

株価はこのストーリーによって大きく上下するため、今、その会社に何が起きているのか、今後何がおこるのかを常に考えて投資するようにしましょう。

 

ストーリーを考えながら生活すると日々の些細な変化に敏感に気付くようになっていきます。

 

例えば、2008年の1年間の流れで考えると、私はここ数年で企業のエコ対策が急激に進んでいるような印象を受けます。

 

90年代はどちらかというと、エコよりも「使い捨て」や「便利さ」が全盛の時代でした、それがこの10年間で環境対応型に急激にシフトしているような気がします。

 

市民全体の環境に対する意識も上がり、これからは環境の時代だと話題になっています。トヨタのプリウスが大ヒットしたのも、これを象徴している出来事だといえるのでないでしょうか?

 

数年先の社会構造の変化を読むことが出来れば株式投資で利益をあげられる可能性があがります。まずは身近なところから、自分の仕事がらみでの業界動向を探る練習からしてみると良いでしょう。

 

私はインターネット関連の仕事をしていますが、最近は全てのものが無料化の傾向で、将来的には今とは違った収益モデルが出来てこないと業界自体が危ういのではないかと考えています。この業界は今後、2極化の傾向がより強まっていくとも考えています。

 

もちろん、この予想が正しいかどうかは今のところ誰にも分かりません。ただし、このように業界の今後のストーリーを考えることは投資にとって非常に重要です。もちろん、別に全ての予想を的中させる必要はありませんし、そんなことは不可能だと誰にでも分かります。

 

この世の中は色々な人の思惑の中で、より多くの人が考える方向に向かって動いていっています。あなたの意見もその中の1つであることは覚えておくと良いでしょう。

 

想像力を働かせてストーリーを考えながら投資をすると、企業の業績やチャートだけをみて投資しているときよりも、実に色々なものが見えてきます。

 

そして、だんだんと自分の見通しが正確になっていくのを感じることが出来ると思います。何事も訓練が大切です。この作業を続けていれば、誰も気がついていない、魅力的な投資先があなたなら見つけられるかもしれませんね。