ジョン・ヘンリー

 

ジョン・ヘンリーはメジャーリーグの人気チーム「ボストン・レッドソックス」のオーナーにして、アメリカ有数の投資家です。

 

松坂大輔が所属しているチームのオーナーと言ったほうが分かりやすいかもしれませんね。

 

このジョン・ヘンリー、実はスゴイ人なのです。（オーナーだから凄いに決まってるんですがね）

 

イリノイ州の比較的裕福な農家に生まれたヘンリーは、投資とは無縁の生活を送っていました。しかし、父の死後、リスクヘッジとして商品先物に手を出すようになります。

 

初めての取引では売りといわれていた市場の意見にも耳を貸さず、自分の本能に従い大量の買い付けを行いました。

 

結果としてこの判断が幸いし、ヘンリーは75000ドルもの利益をあげます。後にこの取引は純粋な幸運だったと本人が述べていますが、先見の明があったのでしょう。

 

その後、1980年に自身のトレーディングシステムを立ち上げ、1981年までにジョン・ヘンリーはジョン・W・ヘンリー・アンド・カンパニーを設立し、フルタイムのマネーマネージャーになりました。

 

マネージャーになった後は、実に6つのトレーディングシステムを用い、通貨から穀物までトレードしていたといいます。

 

ジョン・ヘンリーの投資手法はトレンドフォロワーと呼ばれる手法で、ひらたく言うと長期保有のことです。

 

株式投資では長期保有は別にめずらしい手法でも何でもありませんが、先物や為替取引では長期保有は非常にめずらしいと言えます。

 

１つのポジションを１年以上持ち続けることも少なくありません。また、含み損を抱えたものは比較的短期で手仕舞いしてしまうこともヘンリーの特徴です。

 

全成績のほとんどをたった数回のトレードでもたらしたそうです。